ハムスターの飼い方とアイテムの選び方

ハムスターはペットの中でも人気となっています。そんなハムスターの飼い方や飼育グッズの選び方をハムスター歴10年以上の私が伝授します。参考にされてください。

ハムスターの飼い方

ハムスターは愛らしい見た目と他のペットに比べると手軽な飼育環境を用意する事で飼育が出来るため人気のペットになっています。しかし、正しい知識と適切なケアが必要です。ここでは、ハムスターを飼う際に注意すべきポイントを詳しく解説します。

適切な飼育環境を整える

  • ケージの選び方
  • 床材の選択
  • 隠れ家の設置

ケージの選び方

ハムスターケージのサイズは身体の大きさに応じて選ぶ必要があります。ハムスターは怖がりなので大きすぎてもストレスになりますし、小さすぎてもストレスになります。ショップの店員さんとも相談しながら十分な広さのケージを選びましょう。

ハムスターケージの写真

ただ最も重要なのはケージの種類で、このように一般的に販売されている金網タイプはダメです。ハムスターが噛んでしまい病気になってしまったり、歯が変形したり、ハムスターが噛み癖がついてしまいます。

ハムスターケージ おすすめ

おすすめなのは、このような全面がアクリルタイプやガラスタイプ。お手入れをする為に開口する場所は天井タイプの奴がおすすめです。

ハムスターケージ おすすめ
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床材の選び方

ハムスターの床材の選び方は無臭でほこりが少ない素材(紙製や木製のチップ)を使用します。香り付きの床材は避けるべきです。さらに木製チップでもハムスターとの相性が悪ければアレルギー反応が出ます。

その場合には速やかに変更してあげる必要があるので床材を使用した1週間はしっかりと観察してあげないとダメです。

ハムスターの床材の写真
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隠れ家の設置

ハムスターはかなり臆病なので隠れる習性があるため、巣箱やトンネルを用意して安心できる環境を作ってあげないとストレスで寿命が短くなります。

巣箱を設置する場合でも入り口を正面に向けないとか隅っこに設置してあげると安心感が高まるので工夫してあげる事が大切です。

適切な餌と水分補給

  • バランスの取れた餌
  • 新鮮な水

バランスの取れた食事

ハムスターの食事には市販のハムスター用ペレットを主食とし、新鮮な野菜や果物を適量与えます。キャベツ、ニンジン、リンゴなどが適していますが、玉ねぎやチョコレートは絶対に与えないでください。

ペレットのイメージ写真
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新鮮な水

毎日きれいな水を与え、飲み水ボトルは定期的に洗浄しましょう。

定期的な掃除

  • ケージ内の清潔を保つ
  • トイレの設置

ケージ内の清潔を保つ

ケージは1週間に1回程度、床材の交換や汚れた部分の掃除を行います。

トイレの設置

ハムスターは特定の場所で排泄する習性があります。トイレを設置することで掃除が楽になります。

バケツに入ってるハムスター
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ハムスターとの接し方や期間

  • 慣れる時間を与える
  • 優しく触れる
  • 噛まれる可能性

慣れる時間を与える

最初は無理に触らず、ハムスターが新しい環境に慣れるまで数日間見守りましょう。

優しく触れる

ハムスターは小さくデリケートな動物ですので、優しく扱い、驚かせないようにします。

噛まれる可能性

不安や驚きから噛むことがあります。無理に触ろうとせず、ゆっくりと信頼関係を築きましょう。

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健康管理

  • 体調のチェック
  • 爪や歯のケア

体調のチェック

元気がない、毛が抜ける、以前より痩せている、ごはんを食べなくなっている、目や鼻に異常がある、体に腫れがある場合はすぐに動物病院へ相談します。

爪や歯のケア

ハムスターの歯は伸び続けるため、かじり木などを用意して適切に管理します。

注意すべき習性

  • 夜行性
  • 単独飼育の推奨

夜行性

ハムスターは夜行性のため、夜に活動します。昼間は無理に起こさないようにしましょう。

単独飼育の推奨

多くのハムスター種(特にゴールデンハムスター)は縄張り意識が強いため、単独飼育が基本です。ハムスターは小さい時は仲がいいのですが、大きくなると喧嘩をして最悪の場合には、最悪の結果を招いてしまいます。

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ハムスターの種類と特徴

ハムスターは種類ごとに大きさや性格、飼育のしやすさが異なります。ここでは、代表的なハムスターの種類とその特徴を紹介します。

ハムスターの種類
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ゴールデンハムスター

大きさ: 約15–20cm

最も一般的な種類で、初心者にも飼いやすいとされています。単独飼育が基本で、縄張り意識が強いです。個体差がありますが、比較的穏やかな性格を持つことが多いです。ゴールデンハムスターの仲間のキンクマハムスターという種類もいます。

ジャンガリアンハムスター

大きさ: 約7–11cm

小型で、ふわふわの被毛が特徴です。冬になると毛が白くなることがあります。比較的温和で、人によく慣れやすい種類です。ブルーサファイアも同じジャンガリアンハムスター系となります。

ロボロフスキーハムスター

大きさ: 約4–5cm

ハムスターの中で最も小さく、素早い動きが特徴です。観賞用として人気があります。非常に活発で警戒心が強いため、ハンドリングには向かないことが多いです。ハムスターの中で唯一の多頭飼いが可能と言われている種類です。

キャンベルハムスター

大きさ: 約7–10cm

ジャンガリアンハムスターに似ていますが、毛色のバリエーションが豊富です。少し気性が荒い個体もいますが、飼育に慣れると愛らしい一面を見せてくれます。

チャイニーズハムスター

大きさ: 約10–12cm

細長い体型をしており、尻尾がやや長いです。日本では珍しい種類です。比較的大人しく、ハンドリングもしやすい種類です。

種類選びのポイント

ハムスターを選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう:

  • 性格や飼育環境に合った種類を選ぶ
  • 単独飼育が必要な種類と複数飼育が可能な種類を確認する
  • ペットショップやブリーダーから健康な個体を選ぶ

ショップの店員から種類の特徴を聞くのも大切ですし、お店によっては個性を把握しているショップもあります。恥ずかしいとか関係なくしっかり聞いておくのは大事です。

実際に飼ってみないとわからないのは事実ですが、お店の態度と自宅の態度が180度変わる子もいます。その事も想定するのも大事ですし、想定外の出来事がおきるのも想定してお迎えの準備をする必要があります。

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ハムスターを飼育する上で必要な覚悟

ハムスターを飼う際には、その可愛らしさだけに目を奪われず、飼育に必要な知識や準備、責任を持つ覚悟が必要です。特に経費や飼育環境についての理解は、ハムスターが快適に暮らすための基盤となります。

ほとんどの場合が想定より毎月の出費は高くなるはずです。あなたの想定の2倍になった時でもあなたのおやつを我慢してでも飼う気概はありますか?なにが何でも不自由はさせないという覚悟は絶対に必要です。

初期費用 お迎えの前に必要

  • ケージ: 3,000–8,000円程度(プラスチック製がおすすめ)
  • 床材: 500–1,000円程度(紙製がおすすめ)
  • 隠れ家やトンネル: 500–2,000円
  • かじり木やおもちゃ: 300–1,000円
  • 食事とおやつ: 1,000–2,000円(初回分)
  • 飲み水ボトル: 1,000–1,500円

ランニングコスト(月額)

  • 餌代: 1,000–2,000円
  • 床材の交換費用: 1,000–2,000円
  • 消耗品(トイレ砂、かじり木など): 500–1,000円
  • 電気代(冬季の保温設備など): 500–2,000円程度

ハムスターの種類や何匹お迎えするかにもよりますが、食事代はそれなりにかかります。ジャンガリアン系ならペレットの1キロタイプで2~3ヵ月ほど持ちますが、ゴルハム系なら半分の期間になるイメージですね。

 

適切な飼育環境

温度管理が必須!ハムスターは暑さや寒さに弱いため、適温(20–24℃)を保つ必要があります。夏はエアコンや冷却グッズ、冬は保温マットやヒーターを使用して常に気配りをする必要があります。

また、騒音や強い光がストレスになるため、静かで落ち着いた場所にケージを設置しましょう。テレビが置かれてる部屋にはおかず寝室のような場所が最適です。

常にケージ内を清潔に保つ必要があり、お部屋の掃除は週に1回程度は最低ですが、可能であれば3日に1回はした方がいいと思います。トイレ掃除は毎日行うことで衛生的な環境を保ちます。

覚悟しておくべきこと

命の尊さを知る:ハムスターの平均寿命は2–3年ですが、ペットとして飼育された場合ほとんどが1年前後で亡くなります。正直に言うと飼育環境が甘い為です。しっかりと環境を作り上げて老衰で天国に行けるように尽くしましょう。

亡くなる覚悟:短い命だからこそ、日々の時間を大切にしてお世話してあげる必要があります。小さな身体ですが、あなたの生活に与えた影響の大きさを知る事になります。あなたが思っている以上に精神的なダメージがあります。

病気や怪我のリスク: 小さな体はデリケートで、体調不良が命に関わることがあります。異常を感じたらすぐに動物病院へ相談する準備が必要です。

時間と愛情の投入: ハムスターは夜行性であり、昼間は寝ていることが多いです。観察や触れ合いに適した時間を見つけ、愛情を持って接しましょう。

飼育放棄は絶対にしない

ハムスターも大切な命です。小さな体なので命も軽視されがちです。どんな事情があって飼えなくなった場合は、里親を探すなど最後まで責任を持ちましょう。また、ハムスターを迎える前に、家族全員の理解と協力が得られるか確認しましょう。

もし一つでも問題があれば、飼ってから考えるのではなく、リスクや問題点をクリアできるのが分かれば飼育しましょう。

まとめ

ハムスターの飼育は手軽に見えますが、正しい知識と配慮が不可欠です。ハムスターが健康で快適に過ごせる環境を提供し、愛情を持って接することが大切です。

最後に私の失敗談を載せておきますので、ぜひ参考にされて下さい!

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